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no title 56
雨の中で噴水があがる
水滴が大気でひとつになる
風がやみ
ぼくらは ぼくらは、


揃いの靴を履いて歩いたね
よる と あさ の 境い目が知りたくて


雨を染み込ませた地面がそっと弾力を持ち
ぼくらの両足を飲み込もうとする
音もたてずに
ぼくらは ぼく ら、


知らないあいだに同じ背丈が
少しずつずれてゆくことに
気付かないふりで
知らないふりで

湿った夏を ぼくらのものに
秋がそっと風になって
ひざこぞうをなぜるだろうから

ねこぜのきみ
まえがみの のびたぼく
おなじくつをはいた ぼくら
ポケットに 貝殻
きみのひだりて には ぼくらのこいしを
ぼくのみぎて には ぼくらの朝顔を

そうして 湿った夏 を ぼく らの ものに
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2009.09.07 00:00 |  | comment[0] trackback[0] TOP↑
恋を知らないかなしさについて
恋を知らないかなしさについて

あのこのなみだをすくいとって
のみこんでみたなら
ぼくは みんなのいう
こころのいたみ

しることができるかもしれない

あのこのえがおをまぶたのうちがわへ
そうっとのせてねむりについたら
ぼくは みんなのいう
ふわふわとした やわらかさ

しることができるかもしれない

あのこのまゆが ぎゅっとよる
そのしわの かたちを
じっとみつめて おぼえたなら
ぼくは みんなのいう
しあわせな しはい
というもの が
わかるかもしれない

うすい うすい オーガンディ に つつまれて
ぼくは恋を知らないかなしさを つぶやこう
2009.07.15 22:27 |  | comment[0] trackback[0] TOP↑
no title 54
ぼくはね、
あめのおとを きいてたよ
ぼくはね、きいてた
おおつぶの あめたちが
じめんにぶつかるおと
そうしてはねかえるおと
からだにしみとおる かみなりのおと
かみなり、ということばが
まるでなつみたいにひびく よるに
かみなりのおおきな おおきなおとを

そうしてぼくのからだをみたす
ゆうだち あらし そんなふうな おおきなくもたち
あめが あめ、が
ぼくをみたすみたいに
ぼくをこわすみたいに
ぼくをなくしていくみたいに ふる よるを
ずっときいていた
よこたわって
ぼくはね、
あめのおとを、きいてた。

2009.06.17 20:42 |  | comment[0] trackback[0] TOP↑
no title 53
ぼくはこわれたくちびるで
きみのなまえをおもいだす
ぼくらはなぜだか
ひとりになりたがって
とおくへいきたがって
ゆびをつないだね
つめがおなじかたちだったこと
まぶたのやわらかさがおなじだったこと
ぼくらはひとりになりたがった
ぼくらはひとりになりたかった
おなじかたちのつめをあわせて
こうふくをひだりむねにつめても
それをそっとおいて
どこかとおくへいきたかったね
そうしてぼくは
こわれたくちびるで
きみのなまえをおもいだしている
きみは
ぼくのなまえをおもいだすだろうか
ぼくは
きみのなまえをおもいだすだろうか
ぼくのくちびるはこわれているのに
ぼくはとおくへきたというのに
そっとおいてきたこうふく
そっとすててきたこうふく
きみのなまえ
2009.04.23 23:30 |  | comment[0] trackback[0] TOP↑
no title 51
おとなになるのなら
おとなになるのなら
みんな ぼくをおいていってしまったらいい
おとなになるのなら
おとなになるのなら
みんな
だって
おとなになるんだもの
きがついたらきみがおとな
きがついたらあのこもおとな
そんなふうに
おとなになってゆけばいいの
ぼくをおいてけばいいの
おいてって、おいてって
ぼくをひっぱりあげないで
ぼくをとなりにたたせようだなんて
そんなのは
おとなになるのならぼくを
ぽいってちいさなくまのぬいぐるみみたいに
おいてったらいいよ
2009.02.15 20:45 |  | comment[0] trackback[0] TOP↑
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